競技かるた部活動報告〜その30〜かるた甲子園報告ver.1
2016.07.23
23日、ついに高校選手権団体戦の幕が切って落とされました。
第1試合は昨日お伝えした通り、智辯学園和歌山高校。緊張の初戦ですが、これを海城高校は5-0の快勝。ほとんどの選手が10枚以上の差をつける束勝ちと、さすがの強さを見せつけます。高2平山(泰)は、なんと24枚差での勝利、試合会場内で最初に「1勝!」の声をあげて仲間の士気を高めました。
第2試合、相手は中津南高校、大分県代表です。この中津南高校、一昨年の準優勝校で、メンバーはA級選手4人、あとはすべてB級選手、しかも三段の選手が二人、という今回の出場校の中でも確実に優勝争いをすると目されている強豪です。
あれほど厳しい東京都予選をやっと勝ち抜き、全国でもいいところまで進めるに違いない、との期待を持ってやってきた近江神宮で、なんと厳しい当たりとなってしまったことかと、対戦が決まったときには頭を抱える思いでした。
下馬評では5敗ストレート負けもありえるとされた対戦だったと思います。しかし、海城はその予想をはるかに超える健闘を見せました。
高2鹿野が12枚差、高2渡邉(慶)が8枚差で勝ち星を挙げての2-2、勝負を託されたのは高2鈴木(虎)で、A級選手の副将を相手に一歩も退かず、最後は運命戦にまで持ち込んで、たったの1枚差での敗退となりました。
これほどの僅差となると、悔しさもひときわで、試合後は皆それぞれの思いに涙を流しましたが、「来年はもっと強くなって、全国出場じゃない、全国優勝を目標にする」と、高2部長板垣を中心に、今後一層の努力を誓いました。
2回戦敗退という結果は満足いくものではありませんでしたが、この結果以上に、彼らの得たものは大きかったようです。顧問としても、厳しい戦いを前にして、メンバーの誰一人として気持ちの上で負けていなかった様子を目の当たりにして、改めて彼らの強さの底にあるものが実感される思いでした。
長く主将を務めてきた高3妹尾をはじめとする、精神的支柱であった3年生の抜ける穴は大きいですが、高2の主力選手が全員残れる新メンバーで、来年は必ず今回以上の結果を出してくれると信じています。
今回の高校選手権への挑戦の様子を、BSジャパン『運命の日〜ニッポンの挑戦者たち〜』という番組に取材して頂いています。8月14、21日の2週連続放送予定ですので、ぜひご覧頂ければ幸いです。
開会式〜入場行進です〜
開会式〜整列してお話をうかがいます〜